最近、でっかいコウモリに襲われる頻度が増しています

特に夜道で

まあ、そのコウモリだけならまだよかったのですが

なにやら良く解らない人(?)まで参戦してきました

日本刀を4本持った(片方の手に2本ずつ装備)、身の丈3m程のミイラ男です

出会うと、とても怖いです(サイレントヒルよりはマシですが)

便宜上“彼”と呼称しますが、性別は不明です

だって一言も喋らないし

何なんでしょーね(知るか)

で、どうやらコウモリと彼は敵対関係にあるようで

彼が出てくると私とコウモリがタッグを組んで挑む事になります

正直、さっさと帰りたいのですが

コウモリはそう簡単に逃がしちゃくれません

いつも以上の素早さで私の背中に取り付き

首筋からチュウチュウと血を吸って来やがります

「な、またかよ!?」

コウモリ「…ぷはっ、いいから協力しなさい!あんたも死ぬわよ!」

ちなみにコウモリは女の子です

この口調で男だったらもっと早くに私が始末しています

むしろ出会い頭くらいに

「あんたも死ぬわよ…って、俺を殺そうとしてるのはお前さんじゃないのか?」

コウモリ「……ッ、うるさい!黙って身体を貸しなさい!!」

なんてやってるうちに身体に力が漲ってきます

こうやってる間に襲って来ないという事は、彼は暗黙の了解を弁えているという事です

実に運がいいと思わざるを得ません

情け容赦ない相手だったら今頃こうして日記を更新する事なぞ出来ないでしょうね

「行くわよ!」

「はいはい……変身、と」

血の交わりにより、私とコウモリは合体する事が出来ます(シモの意味じゃなくて)

その名も仮面ライダーキバダークムーンとでもしておきましょうか

夜闇の黒をベースに、所々に月の色である黄色をあしらった全身鎧

紅いマント

その右手には槍 腰にはリボルバーの入ったホルスター

そんな外見

これで彼と戦う事になるわけですが

彼が強ぇーのなんの

総長直伝のヘルニアンバスターも武士沢レシーブパンチも

ことごとく効きません

てゆーかヒョイヒョイ避けられます

かなり腹が立ちます

毎度なんとか追い返しは出来ましたが

向こうも毎回どこかしら成長して現れるので、一度や二度追い返せたからといって

ウカウカしてはいられません

こちらも進化する必要があります

手っ取り早く言えばフォームチェンジでしょう

という事で、心苦しいけれども蒼子さんに助力を願いました

「俺に力を貸してくれ」

蒼子「うん、私の力で役に立つか解らないけど…」

「なぁに、充分さ!」

胸ポケットからMP3を取り出し、ベルトにセット

すると鎧の黄色の部分が蒼に変わり、手持ち武器が槍から大剣に変更されました

とりあえずブルーフォームとでも呼びましょうか

このブルーフォームの時は物凄い力が湧きました

アレですね 愛の力ってヤツですね

蒼子「恥ずかしいよぉ…もう」

はっはっは

まあ、そういうわけで

いともアッサリと彼を撃退する事ができたのですが

このブルーフォームには少々問題がありまして

なんというか、蒼子さんの体力消耗が著しいんですよ

言うなれば、蒼子さんもコウモリに血を吸われてる状態になってるらしく

変身を解除するとくたくたになっちゃうんですね

私はなんかもう慣れましたけど

蒼子さんは後にも先にもこの1回しか変身してませんからね

で、これはマズイと思った私は

次回以降、例え疲れさせてもちぃとも罪悪感の湧かない銀音さんの力を借りる事にしました

「君の力が必要なんだ…(棒読み)」

銀音「まあ、ようやくわたくしを頼ってくださるのですね?おほほほ、ついにわたくしの時代が来ましたわ! 見ていらっしゃい蒼子さん いつかこの銀音が貴女の地位を奪って見せますから…」

「煩い黙れ ありえねぇよ」

銀音「一言目と態度が違う!?」

「ほれ、行くぞ」

銀音「ま、まあ仕方ありませんわ それでも虚人がわたくしを…」

携帯電話をベルトにセット

銀音「まだ言い終わってませんのにーーーー!!」

黄色の部分が銀色に変わり、手持ち武器が大型のバトルアックスに変更

シルバーフォームと呼びましょう

なんの捻りもないのはいつもの事です

で、このシルバーフォーム

ブルーに比べて性能は大分劣る物の

素のダークムーンに比べればかなり能力が上がっています

まあ、要するにブルーの能力が異常という訳ですが

それはこの際置いときましょう

要するに

最近はそのシルバーフォームで凌いでるって事なんですけど

やっぱりこのミイラ強い

斬っても怯まないし

トラック片手で持ち上げるし

…よく生きてますね私

これもでっかいコウモリと蒼子さんのおかげですかね

あ、あと銀音ね

でもよくよく考えてみればでっかいコウモリが襲って来さえしなければ

こんな迷惑極まりないポン刀ミイラと戦うハメにはならなかったはずですよね…

見た感じ彼は私よりでっかいコウモリの方に狙いを定めているようなので

でも何より今私が恐れるのは

彼をやっとこさ倒した所で

「こんな所で何を遊んでいる…?」

とか何とか言って仲間が出て来たりする事ですね

「こいつは我らの中でも最も弱い この程度に勝った位でいい気になるなよ?」

このお約束展開が一番嫌ですね

あはは、まいっちんぐ…じゃ済まされませんね

そうならないことを全力で祈ってます

それでは…

………

……

…なんか、聞き覚えのある羽音が

って、またお前かあぁ!!!

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